前回(ウィングチップシューズ軽めのケア-1)からの続き。
2足あるウイングチップシューズのうち、今回はもう1足の茶系の靴を軽くケアメンテした。「ホコリ取りブラッシング・クリーム入れ・ブラッシングと乾ぶき」と前回と同じく保革をメインとした内容。汚れてもいないし、水拭きまでしなくても過不足無いだろうと思う。
KOKON(ココン)のウイングチップ
品番は「903」、LASTはKO-9(N9)となっている。N9の「N」は「Narrow(狭め)」を表していて、ウィズが E~2Eで甲低の自分には履き心地がすごく良い。良いというよりは自分にとって「これはドンピシャリかな」と感じている。数年前に買ったこの靴はファクトリーラインの品なので制作はたぶんジョーワークスだと思う。当時はパターンオーダーしてから納期は2ヵ月ほどだったような記憶(早っ)・・・。それではホコリを払ったところからいってみよう。
光の加減だろうか「赤め」が強く感じる
角度を変えてみると「こげ茶色」
サイドから
ヒール
ソールはビブラムのラバーソールを選択
クリームは前回と同じナチュラル色を使用
この靴に使っているクリームは今のところこのナチュラルばかり。色クリームを使う時はこれを試してみるつもりだ。
クレム1925のバーガンディ
1つの色をとってみてもメーカーごとに実際の色合いが違うところが悩ましいところ。クレム1925のバーガンディは紫っぽくて、ちょっと葡萄の色を感じる。
クレム1925「コニャック」は2足に使っているしこの靴にはちょっと違うような印象。「ダークブラウン」にするか「バーガンディ」にするか、とちょっと迷ったのだけれど次回のクリーム入れの時は「バーガンディ」を塗ってみようかと思う。
さて、ナチュラル色を塗ってしばらく休ませる。
左の靴紐無しがクリームを塗った方
軽くブラッシングをかけた後
綿100のTシャツ布で乾ぶきをして終了
写真では違いがほとんど分からないけれども、クリームを入れた後は良い感じに潤いと照りが出てくれた。満足。
このウイングチップの感想
シェトランドフォックスの黒もすごく履きやすいのだけれど、フィット感で比べるとこのココン903の方が上。ヒールから土踏まずまでが「ビチッ」としている。その分、足入れはスルッとはいかないのだけれど・・・
履き口
踵に近づいて
そして革はショルダーレザーと呼ばれるもの。名前のとおりショルダー部分で「トラのアジ」がそのまま楽しめる。
革ジャン・レザージャケットが好きな人は「トラ・血筋・細かな傷」といったのは、これこそ革の味わいとしてその個体差を楽しむものだが、ショルダーを使った靴というのは珍しいと思う。しかし、ウイングチップ靴にはショルダーレザーはよく似合うような気がする。履いていくうちに愛着が増してきそうだ。
おわり