ゴルフのケアメンテも最後の1足となった。名称は「ゴールデンブラウングレインカーフ」。「グレイン=粒々」が革の表面の表情を作っていて、個人的にはこういったシボ革の靴は好きなタイプ。普段履きとしてカジュアル感が出るのにちょうどいい風合いになっていると思う。手持ちのグレインゴルフには前回のクリーム入れの折にコニャック色を使ったのだけれど、今回は純正のライトブラウンを使用することにした。
ゴルフ ゴールデンブラウングレインカーフ
前回のとはいっても半年ほど前になるけれど、その時使用したクリームはこれ。
クレム1925のコニャック色で「赤みがかった茶色」が好きな僕としてはこれはお気に入りの色。前回、塗った後の風合いはこういった感じだった。
コニャック色を塗布後
それからの手入れでクリームを使う時はニュートラル色ばかりだったので、現在では赤っぽさはほとんど無くなっている。
グレインのブツブツがいい感じ
そして、今回使うのは純正のライトブラウン。純正クリームというのは割高だと思うので本来なら買わないのだが、なぜだかウエストンのお店でこれとダークブラウンの2種類を買ってしまった。
この純正クリーム(ライトブラウン)とコニャックの色の違いを見比べてみた。蓋を開けてみるだけで明確に違いが分かるのだった。
左:ライトブラウン
右:コニャック
少し取り出してみる
少し近くから見ると結構な色違いだ
茶と赤茶の違いといった印象で、今回は左側のライトブラウンを使用。それでは塗っていくことにしよう。
軽くブラッシングでホコリを払って乾ぶきした後、今回は少ししっかりとつま先部分から塗っていった。僕は色クリームは薄く使うのが好みなのだが、これは自分基準では多め。
とりあえず塗り終えてからしばらく置く
心なしか潤ってきているような印象
10分ほど経ってからブラッシングし始めると照りがグッと出始めて「オイルが効いてきたなぁ」というのを実感する。
確かにいい艶が出てキレイになった。この後、乾ぶきをしてフィニッシュ。
ゴルフはこれで終了となった。振り返ると、これまでの黒(ロシア)もダークブラウン(ノボカーフ)もそうだったのだけれど、もう少しクリームを塗る頻度を上げるべきなのかなと思う。1足あたり時間的には30分もかけていないしそれほど手間にも感じていない。小まめに靴クリームを塗って手入れをするのが楽しいという人も多いだろうけれど、僕はあまりそういうタイプではないのだった。なるべく簡単に済ませたい派。普段のケアは、履いた後にブラシでのホコリ取りと布きれでの乾ぶきだけで済ませている。布は古くなったTシャツ(綿100)をハサミで適当な大きさに切ったものを使っている。そして時折、ニュートラル(無色)のクリームを入れている。今回は12月ということで色クリームを使ったのだけれど、色クリームの効果(ビフォア・アフター)を改めて知ることになった。乾燥気味にしておくと、特にUチップの場合はモカ部分の劣化を進めることになるだろうから、もっと保革への注意を払わなければと思う。保革目的ならばデリケートクリームでいいだろう。色クリームはこのライトブラウンとコニャックを交互に使っていくことにしようと思う。どんな感じになることやら。
おわり