先週のゴルフ黒(ロシアンカーフ)に続いて、今日はダークブラウン(ノボカーフ)のケアメンテを行なった。所要時間は30分もかからなくて、それがちょうどいい気分転換というか息抜きになる。その1日1足というのが自分にとってはちょうど良い感じ。
ゴルフ ダークブラウン:ノボカーフ
現在のJ.M.ウエストンHPのゴルフのモデルにはノボカーフがなくなっていて、代わりにダークブラウンソフトカーフと表示されている。他のモデルもダークブラウンボックスカーフ(またはブラウンボックスカーフ)になっていて、ノボカーフはもう無くなっているようす。「ノボカーフとは何ぞや?」ということだが、デュプイが同グループ内だった頃限定の革なのかどうか、あいにく知識がない。まあとにかくサクッとケアしてみよう。
斜めから
甲のあたりを見るとちょっと乾燥が進んでいるような感じ。
後ろの方
お尻部分
ここ半年ぐらいは、ブラッシングでホコリ払いと乾ぶきをサッとしてきただけなので表面が乾燥してきてもしようがないかなと思う。そこで今回はウエストン純正のクリームを使うことにした。クリーム瓶には「高級カルナバワックスを含むビーズワックスベースの高級靴クリームです。~」と説明書きがあって、主成分は、ろう、油脂、有機溶剤となっている。容量は100ml。
見た目はかなり濃茶
まず最初に、いつものようにブラッシングと乾ぶきを行う。けっこう色落ちしてきているのがわかる。
ダークブラウンじゃなくてブラウン化している
これはこれで「いい味」なんだが・・・
半年前はこの色だったので退色というか「色褪せ」が進んでいるのがわかる。
半年前
ということで純正ダークブラウンクリームを塗ってみた。塗るといっても、どうも僕は「たっぷり塗る」のがあまり好きじゃない。ネット上でも、靴好きの人たちが手入れをした靴の写真を上げているけれど、ピカピカに磨き上げられた靴が多いような印象を持つ(当然か)。一方の僕は「照からせたくない派」なのであまり艶出しさせずにいたい方なのだった。ここらは好みの違いだろう。とにかくダークブラウンクリームを入れてみた。
クリームを入れた後
甲部分
踵部分
履き口
ついでにソール部分。リッジウェイソールでウエストンの有名な「W」のデザイン。
ゴルフ ダークブラウンのケアを終えて
ダークブラウンというのは、だいたいどのメーカーの靴でも設定されているいわば「鉄板の色」だと思うのだけれど、このノボカーフのダークブラウンは奥から赤みがかった色がさしているような印象を受ける。海老茶・マルーンというのとも少し違って、最初に赤系で染色しているような二層の深みを感じる。一番近いのは・・・と思っていたら「赤かぶと虫」がそれに近いかなと思う。赤かぶともいろいろだが、自分の感覚ではこのメスかぶと虫の羽根の色が似た感じ。
まあそれはともかく、もう少しオイル入れの頻度は上げた方がいいだろうと思った。写真では分かりにくいけれどクリームを塗ってはっきりと潤いがでたので。それだけ乾いてきていたということだろう。保革のためにデリケートクリームか、今回のクリームをもう少し塗っていくべきなんだろう。乾燥が進むとモカ割れが起こりやすくなるだろうから、モカ部分だけでも柔軟性維持に気をつけようと思った。このノボカーフは黒ロシアンのゴルフほど厚さも感じさせず最初から馴染みが良い。長持ちさせたいものだ・・・
つづく