12月ということで、J.M.ウエストンのゴルフにクリーム入れのケアメンテをすることにした。ゴルフはなんだか履きごごちが良くて手持ちが3足になっているけれど、クリームを塗るのは半年以上ぶりのことだ。最後に買ったのが3年ぐらい前(2016年)で、もうこれ以上増やすつもりはない。タンナーのデュ・プイ社がJ.M.ウエストン(EPIグループ)から離れたのが 2015年11月あたりとのことで、僕が買い足していたのもちょうどその頃(14~16年)だったんだなあと少ししみじみとする。持っている3足は、黒(ロシアンカーフ)、ダークブラウン(ノボカーフ)、ゴールデンブラウン(チェルケス)と色違い。履き始めのうちは、同サイズでも革によって圧迫感がかなり違うことに驚いた。さて、今回はまず黒のゴルフをケアすることにした。あとの2足も12月中追い追いに、の予定。
ゴルフ 黒:ロシアンカーフ
このブラックロシアンカーフは3足のうちで一番固厚い革で、順番をつけると(固:ロシアンカーフ)>(普通:ノボカーフ)>(柔:チェルケス)という印象。しかし固いとはいっても俗に言われている「修行」という時期は、僕の場合短期間で終わった。5~6回履いたところで「痛み」を感じることはなくなった。
写真では分かりにくいけれど、乾燥が原因なのか表面がうっすらと白くなってきている。それが今回、年末ということもあって3足ともクリームを塗ろうと決めた理由。
おしり部分
履き終わるとサッとブラッシングと乾ぶきをしているので、見た目の汚さはない。今回は歯ブラシでコバのほこりの掃出しをおこなった。コバクリームはまだ塗る予定はなし。
そして軽くブラッシングをした後、黒クリームを塗るのだけれど持っているクリームはこれ一手。靴を買った時に靴屋さんでサービスにもらったので使い切るまで新たに買う必要はなし。
サフィールクレム1925よりかなり水っぽい
全体に薄く塗ったあと5分ほど放置する
ここからは定番のケアで、まずブラッシング
乾ぶき
鏡面というのは好きじゃないんでそれは無し。そして靴の内側の小指あたりに柔軟性を出すために「ミズノ ストロングオイル」をちょい塗りした。このオイルは野球グラブ用の保革オイルなので塗りすぎに注意だ。
とりあえず靴クリーム塗りは終了。さしあたって乾燥は防いでくれるだろう。しっとりとしていい感じになってくれた。
皺は細かく「ちりめん的」なのが所々に現れている。これが伝説の「ロシアンカーフ」に似せた名前をつけた理由だろうか? よくわからん。
深い皺はなし、モカ割れも今のところなし
靴紐はつけない状態でしばらくこのままとなる
ライニング部分も保革は必要だろうからクレムのニュートラルを後日、塗る予定。
Uチップシューズについて
ゴルフのケアメンテをしているわけだけれど、そもそも僕は「Uチップ(ブラッチャーモカ)」のデザインがあまり好きじゃないのだった。それは単なる好みの問題だけれど、なんとなく避けてきた理由は自分にもわからない。無理やり理由を考えれば「Uチップデザインは子供っぽい」と心のどこかで感じているからかもしれない。この黒ゴルフはオンオフ兼用と書かれていることもあるけれど、僕の中では「どうしたものかねぇ・・・」と思ってしまう。有名なエドグリのドーバーを見ても全く響かないのだった。Uチップで持っているのはゴルフだけ。それではなぜゴルフはよかったのか? となると「コロンとした子供っぽさが強調されながらも、どことなく上品さがあって、非常に実用性の高いカジュアル靴」だと感じたからかもしれない。そして、自分にとって履き心地がすごく良かったから色違いの2足目にいった、と思っている・・・。さて日を改めて、濃茶とグレインのゴルフをケアすることとしよう。
つづく