先日、タンスの中に眠っていた2つのカバンのチェックを済ませたついでに、普段使いにしているカバンも軽くみておくことにした。
蝋引きの布でできているからしっかりとした作りなので、水を絞ったタオルで内側も外側もごしごしと拭いてやる。後は屋外で干して乾燥させて終了。当日は曇り空だったけれども終日、物干し竿にぶら下げておいたら湿気もほとんど飛んでくれた。慎重に扱わなくてもいいというのが気楽でいい。
「カバン」と「バッグ」の違いが分からないので調べてみたら、どうやら明確な定義はないようだった。メーカー・小売りが「カバン」と名付ければその商品は「カバン扱い」になるし「バッグ」とすれば「バッグ扱い」なるということか。
蝋引きカバン・バッグ
それはともかく、現在使用頻度が高いものの一つがこれ。僕はボディバッグ、ミニショルダー、ポーチ類は持っていないので全てこれで賄っている。メーカー名は WINTER SESSION(ウインターセッション)といい、アメリカ製。スポーツジムへ行く時の相棒なのだった。その他、日常で使い回し。
ポケットが2つついている
反対側はボタン留めのポケットが一つ
横からのようす
ちなみに、底のようす
メジャーで測ってみた寸法は、ヨコ400mm×タテ330mm×奥行115mmだった。僕の場合、1泊2日の旅行でもこれで行けるな。
次は内側をみてみる。ジッパー全開にするとワニの口のように開く。
片側は横幅いっぱいのコンパートメントがついている。
その下部分には小ポケットが一つで、WINTER SESSION(ウインターセッション)のロゴが貼りつけてある。
もう片方の内側にはいくつかのポケットが装着
蝋引き(ろうびき)のキャンバス素材
キャンバス素材というのは厚手の布で、カジュアルなカバン・バッグでは広く使われていて馴染みのあるものだろう。帆布(はんぷ)といった方が通りがいいのかもしれない。最初は固く手触りもゴワゴワしているけれど、使っていくうちにだんだんと柔らかくなってくる。そしてこのバッグは蝋引き仕様のもの。「蝋(ろう)=ワックス」なので、バッグによってはワックス加工とかパラフィン加工とかで表記されているのも見た記憶がある。その加工の目的は、当然「防水・撥水」の為なのだけれど、使っていくうちに「白い筋」がつくようになる。
これは蝋の成分が断裂して白化する現象らしい。「チョークマーク」とも呼ばれて、それは見た目が白チョークで線を引いたのと似ているところから来ている。僕のこれもあちこちにチョークマークが出来ているのだけれど、特に上部ジッパー付近に多くついている。
買った当初は色ももっと濃いグリーン(オリーブグリーン)だったように思うのだが、今では全体に退色が進んであちこちに白キズがついている。そういった経年変化を「味」として好きな人には蝋引きのカバン・バッグは愛着も出て長く使えるだろう、と思う。そもそも雨を気にせず使えるのがなにより。
おわり