僕にとって気軽な普段履きにぴったりの「アシックスペダラ」に続いてもう1足の掃除を行った。
前回『 梅雨入り前の靴のメンテ 』
サンダース1128 ミリタリーダービー
もう片方の靴はイギリスの「サンダース」というメーカーのもの、タイプは外羽根のストレートチップだ。既成靴で「外羽ストチ」というのはけっこう珍しいと思うのだけれど、サンダース製のストチの特徴はキャップの縫い目が3本ラインになっているところ。この3本縫い糸がサンダースの目印。
そして、サンダースの靴はアッパー革にポリッシュドレザー(ガラス革)を使用しているのが基本だけれど、僕のこれはグレイン(シボ革)なので非ガラス革となっている。ガラスじゃないところも満足ポイントだ。ただ僕の足にとってサンダースは甲高なので普段はインソールを敷いて履いている。まあ、サンダースに限らずイギリス製の靴はほぼ僕にとって甲高なのだが・・・。インソールかタンパッドで甲のゆるさは調整している次第。
さて、靴紐を外して、ブラシと乾ぶきをおこなう。これだけでも見た目の汚れは十分落ちるのだ。
インソール使用なのでライニングもきれいな状態
ガラス革でないので亀裂のようなシワはなし
横から
ソールもブラシでゴシゴシしておいた。評判通り、サンダースのラバーソールは耐久性が高いのを実感している。ラバーは柔らかくないが減りが少ない。
次に、クリームを塗布していく。サフィールノワール クレム1925のナチュラルを使用。油性なので浸透して革にとどまり、雨にあたってもグズグズにならない保革作用を期待。
キャップトウにクレム1925をとる
ブラシで全体に伸ばしていく
後は豚ブラシでシャカシャカする
インソールも軽く拭いて日陰干しをする
商品名はIPI(イピ)レザーインソール。ABCマートで買ったような記憶。裏はウレタンフォーム。
ベジタンなので新品だとこんな感じ
ブラッシング後しばらく置いてから乾ぶきをすると、いい感じに鈍く照りも出てくれた。僕はピカつくのは好きじゃない。
クレム1925使用前と使用後は写真では違いが分かりにくいけれど、使うと革がしっとりとした感じになった。
本来はここで終了のつもりだったのだけれど「せっかくなんで黒クリームも塗っておくかぁ」と黒を追加することに。クリームのダブルは塗りすぎだろう・・・と思いながら、甲とトウの部分を少しだけ補色しておいた。
まあこれで当分の間、サンダース靴にはクリームは必要ないだろう。かさついてきたらその都度対応でいい。
靴のメンテ方法については、4~5回履く毎にクリーム(乳化性)で保湿・保革というのを読んだりしたことがあるけれど、僕はそれはなしだ。基本は軽くブラシでホコリ取りと乾ぶき。汚れ取りには水拭きで対応。ちょっと乾燥してきたっぽいなと思った時にクリームを使う。また防水スプレーはスエード靴を除いて使わないことにしている。もっとも、スエード靴も持っているのは1足だけだけれど。
今回はこの2足を梅雨入り前にメンテしておいた。2足はしばらく靴棚でお休みである。
おわり