革靴

葬式で使う靴(親族として)

伯母(父の姉)の葬式に出席してきた。僕が行ったのは告別式の方で、午前中には読経から出棺と火葬(葬儀)、午後からは告別式、それから故人の菩提寺での納骨と御堂での初七日法要という流れだった。地域や仏教宗派によってスタイルは様々だろうけれど、僕の父の葬儀の時も母の姉妹の葬儀の時も、告別式の後引き続いて「初七日法要」を執り行っている。親戚筋が集まる告別式の日に一緒に済ませてしまう方が効率がいいからだろうと思う。

「葬式に出席するときの服装マナー」としてはだいたい皆が共通のイメージを持っているものだ。そもそも子供時分に見る葬式風景から何となくイメージが出来上がっている。「とにかく黒で」ということで問題はない。「場違いな違和感」が出なければそれでいいと思うのだ。喪服は大手紳士服チェーン店で比較的安く一揃えすることができるし、僕もそういった店で標準用と薄手用の2種類を買っている。

葬式用に間違いがない靴(男)

ところが靴(男)に関しては、デザインの縛りがあるように紹介されている。色が黒(革靴)であるのは大前提として、デザインは内羽根ストレートチップが第一であると。内羽根プレーントウはよりフォーマル度が高く、所有しているのならば内羽根プレーントウはもちろん良い。外羽根プレーントウでもマナー違反ではなく可である、と。とにかくデザインがシンプルであることが重要で、装飾性・カジュアル性の高い靴はアウトとなっている。まあ僕も茶靴はアウトだろうと思うし、ローファーやウィングチップ(フルブローグ)、Uチップ、金具が目立つモンク等は「かしこまった場」には相応しくないだろう。

第一推奨の内羽根ストレートチップ

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キャップトゥとも一文字とも呼ばれる
シンプルなライン

1911葬式用革靴-3

外羽根プレーントウも葬式用靴として「可」と紹介されていることが多い。装飾がなくシンプルなのが理由だろうか。

1911プレーントウ

ひるがえって、黒でも「かしこまった場所」でこのデザインはダメといわれる代表格のローファー。ローファーはカジュアル靴なので仕方なし。僕が出席した今回の告別式でもローファーを履いている人はさすがにいなかった。

ローファー

1911葬式用革靴-4

親族の僕が葬式で履いた靴

「葬式というフォーマルな場所には内羽根ストレートチップを」というのは一応出来上がっているマナーなので「そういうものだ」として受け止めておけばいい。僕も通夜や告別式でお焼香をあげに行くだけならば、内羽根ストレートチップだ。ただ、親族としての葬式となると事情は変わってくる。当日の葬儀・告別式でも次の場面で靴の脱ぎ履きはあった。

  • 斎場での親族控室出入り(複数回)
  • 火葬場から斎場へ戻って食事
  • 納骨後、寺御堂で初七日法要

その度に靴紐をほどいて靴を脱ぎ履きするというのは、手間取って周りの人に迷惑だろう。靴を脱ぐケースが多いというのは日本の生活文化事情なのだ。あらかじめそういったことが予想される場合は、それに対応する靴を履いた方がいいと思う。そこで「多い脱ぎ履き」に備えての靴を履いていくことにした。

サイドエラスティック

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ストレートチップに似せてキャップをつけてある。これはパターンオーダー靴でつくった1足。

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エラスティック(ゴム)部分は外側のみについている仕様。靴ベラで着脱は容易にできるし、歩いている時は目立つこともない。そもそもは法事等を念頭にパターンオーダーした靴だ。

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 葬式を終えて思うこと 

普段はストレートチップを履く必要もない生活なので、あくまでこういった「カチッとした場所用」として内羽根ストレートチップを1足、そして黒のサイドエラスティックを1足持っている。「他人の履いている靴なんて、いちいち誰も見ていない」という現実はあるにせよ、足元のマナーには気をつけたいと思うのだ。実際、今回の告別式に来ていた親族の男性陣を見ると、高齢の人が多かったせいか緩そうなUチップデザインの靴を履いている人が多かった。僕は原理主義者ではないけれど、上=喪服で足元は普段履きの黒Uチップ靴って変だろう、と思うのだが・・・。「黒靴ならば装飾のあり方は問わない」というのが現状なのだった。

 

おわり

 

 

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