気温がここのところ、日中でも15度少しという日が続いて缶詰も触ると冷たさを感じるようになってきている。缶が冷たく感じるのならば、本来ならば温めて食べるのがベスト。缶ごと水と共に炊いて温かくする、いわゆる「湯煎」した状態で食べるのが理想だと思う。ただ、このサイトでは手を加えずにそのままを味わうという食べ方なので、冷たさでだんだんと缶詰が味気なく感じるようになってくる恐れがある。保存食として考えた場合、湯を使うのならばカップ麺系の方がスープで体を温めてくれるし缶詰よりもヌードルものに軍配は上がるだろう。なので寒さが厳しくなれば缶詰から他の保存系食品にメインの場は移るかもしれない。
今回は3種類のいわし缶詰を食べた。キョクヨー、マルハニチロ、ニッスイとそれぞれ価格帯が違うものだった。
キョクヨー いわし蒲焼
僕が買った値段は1缶105円(税込)。1番安い缶だ。特徴は原産国がタイ国となっていた。
開缶
蒲焼らしく濃い色のタレ
缶を開けた時から、なんともいえない香りが鼻を刺激する。蒲焼といっても味の印象は「みそ蒲焼」というのが僕の印象。この味つけが舌にドーンときているのでいわしの味はあまりしないのだった。低カロリーな一缶。
マルハ いわし蒲焼
マルハの缶詰のシンボルマークといっていいのか、定式幕(じょうしきまく)の3色のライン模様が目立つ。値段は1缶159円(税込)で固形量80g。
開缶
一片を取ると、おつゆたっぷり
崩れるほど身がやわらか
缶を開けると液汁が多くて、いわしの身がどっぷりと浸っていた。だからだろうか身がすごくやわからくて、ゆっくりと箸でつままないと千切れてしまうほどだった。口にすると先ず軽く酸味を感じる。そしてほどよい甘さが、そしていわしの味がやって来た。酸味と甘味といわし味の3種のブレンドが絶妙だ!これは非常に僕好みの味付けになっていた。成分に「しょうがパウダー」が記載されているから、変な臭みが消えているのかもしれない。DHA1,936mgとEPA1,212mgで計3,148mg。
ニッスイ いわし味噌煮
缶に外箱をつけて「EPA+DHA配合」を謳っている。機能性表示食品の表示もある。値段1缶213円(税込)で固形量70gだった。
缶を引き抜いて並べる
缶はきつめにしまっている
おつゆたっぷり
しっかりと丸ごと
缶には頭と尻尾を落としただけのようなごろんとした身が二切れ入っていた。味噌煮とあるけれどあまり味噌味は感じないような作りではないだろうか。僕の舌には非常に上品な味に感じる。こちらの缶も「しょうが」が使ってあって嫌な魚臭さが消えている。魚の缶詰の調味料として「しょうが」が重要な役割をしているのだろうか。ジューシーで骨も柔らかく食べられるのがグッド。DHAとEPAで900mgの表示。数値で比べれば、上のマルハいわし蒲焼缶の方が3,148mgとEPA+DHA量は多いのだった。