数ヵ月前に急性の脳梗塞で入院した近親者がいる。現在も入院中で、最後に見舞いに行ったのは2ヵ月ほど前のこと。その当事者の家の人から聞いている限りでは、脳の1/3がダメージを受けていて年齢もかなり高齢ということもあり回復は極めて困難ということだった。症状を詳しく聞くことも憚られるので「退院することもなくこのままかな・・・」と思ったのだった。とにかく、その日(Ⅹデー)が突然くるのに備えて、夏用の喪服と靴の日陰干しを行った。こういう状況下で靴について書くのもなんなのだけれど、フォーマル用の手持ちの靴ということで。
ストレートチップを点検する
冠婚葬祭用の靴として、これを選んでおけば間違いはないというのが黒のストレートチップ。僕が持っている黒のストチもこれ1足のみだ。通常の法事では、寺や親戚筋の家への訪問で脱ぎ履きの容易さから黒のサイドエラスティックを履いたりもしている。あと使えるのは黒のプレイントゥか・・・これらそれぞれ1足ずつで計3足、通夜・本葬の告別式が大雨となってもまあ回せるだろう。もちろん黒のプレイントゥはカジュアルに使ってもOKだ。
リーガルBTOのストレートチップ
リーガルで作ったストレートチップ。一般的にはパターンオーダーと呼ばれているのだが、リーガルではBTO(ビーティーオー)という名称も使っている。「Built-To-Orderシステム」の頭文字をとってのBTO。店舗で足を計測してサイズを合わせて、あらかじめ決まったラストでオーダーする仕組み。パターンオーダーなのでライニングやソール等はオーダー時に選択する。甲の部分のつり込みはなし。どのデザインを選んでも受け取り時期はだいたい3ヵ月後となっている。
僕の場合、雨の日使用も考えてラバーソールでストレートチップを作った。
ストレートチップ
何気に6穴使用
等級はわからないけどワインハイマー
靴箱に入れていたのだけれど、当分の間、出しておこうと思う。見たところ異常はなし。
横からの姿
リーガルBTO印字のライニング
中底にもカビ発生はなし
使用しているシューツリーはリーガルオリジナルのもの。店舗で買った品だけれど、個人的には万能型の優秀なシューツリーだと思っている。
リーガルシューツリー
リーガルBTOについて
BTO用の靴箱の中には、取説の他にメッセージカードというのか「御礼の挨拶」が入っていて、
この度は「Built to order system」をオーダーいただきまして、誠にありがとうございます。~以下略
とのご挨拶文が、そして産地は新潟であることが書かれていた。それはたぶん、リーガルコーポレーション内のチヨダシューズ新潟工場のことではないだろうか。そこはシェトランドフォックスで知られている工場なので、リーガルBTO靴もそこでの製造なのだろう。ちなみに靴箱はこういったもの。
メッセージカード
付属の靴袋
その他にもタオルサイズのクロス(ロゴ入り)?が付属していた。
個人的なリーガル靴の感想
この靴はパターンオーダーということで既成ラインよりも価格が高い分、作りも丁寧な印象を受ける。きれいな作り。実際のところ「過剰なブランド料」的なものが乗っていない分、お得感も感じるのだった。さすがは歴史のある靴メーカーだなぁと。しかし、今までにもリーガルは何足か買っているのだけれど、僕にとってはどれも甲は高めとなっている。今回のストレートチップはそれほど違和感はない。そもそも僕は甲低の足なのでこれはメーカーとの相性の問題だろう。ウィズがE寄りのEEとなるとリーガルグループ内の既成ラインで探すとなるとシェトランドフォックス向きの足ということになるのだろうか。
おわり