一般的に水産の魚肉系缶詰といえばツナ缶やマグロフレークが有名どころ。そしてここ数年では健康志向の注目もあって、さば缶・いわし缶といったいわゆる青魚系缶詰がブームとなっている。種類も、調理用として水煮缶、そのままおかずとして味付缶(主にしょうゆ味)、みそ煮缶、塩焼き缶から梅で味付けしてあるものやオイル・サーディン、かば焼きまでいろんな種類のものが販売されている。
そんな中、缶詰にするには非常に稀な魚を材料にした缶も存在する。今回は、にしん・あじ・かれいと三種類を食べたので記しておきたい。ちなみに、すべてスーパーマーケットで購入した。
魚の缶詰 ~にしん・あじ・かれい~
にしんの昆布巻 キョクヨー
他メーカーからも昆布巻の缶詰は出ているのかもしれないけれども、スーパーの棚で見かけたのはこれ一点のみ。
長方形型
切り欠きはフルオープンエンド型
中身
増粘剤(グァーガム)のとろみ。個人的には非常においしく感じた。昆布もやわらかく調理されていてそれほど力をいれなくても噛み切れた。歯の弱い人でも難なく食べられるだろう。固形量70g。これはこのまま、おかずの一品になる。
あじ南蛮漬け マルハ
国産あじ使用の南蛮漬けの缶詰。「油漬け缶詰」はいろいろ見かけるけれど、南蛮漬け缶詰はこれのみだった。逆にいえば、人気のないジャンルなのだろう。
缶サイドから
開缶(おつゆが多い印象)
一口サイズになっている
思っていたより酸味が強く感じた。ストロング・ビネガー・テイスト。南蛮漬けを食べたい場合、僕はもっぱらスーパーの惣菜コーナーで出来合いを買っている。「思っていたより」というのは、自分が普段買っている惣菜コーナーの南蛮漬けと比べて酸っぱかったということだ。おかずの一品として十分。しかしなぜ、ひっそりと売られているのだろうか。買ったときの値段は税込みで約190円だった。価格が割高と判断されているのか。そもそも缶詰という形と南蛮漬けの組み合わせが良くないのか。
かれい中骨 マルハ
かれい(カラスカレイ)の煮付けの缶詰。かなり異色な存在感のある缶詰だ。「旨味とけ出た煮汁もおいしい!」との文字。
缶サイドから
おつゆたっぷり
固形量80gに対して、内容総量140gとなっている。煮汁が60gということだろうか。
中身は、やわらかというよりは中骨もほろほろの状態だった。まったく歯のない人でも歯ぐきだけで難なく食べられるだろう。味は、かれいからの油だろうか、油っぽいというのが第一印象。オイル漬けが好きな人向けかもしれない。これは上2つのとは異なり、これ単独というよりも何か他の料理の具材として使った方が似合っていると思う。成分表を見ればやはり脂質は多く、トータルカロリーも315kcalとたっぷりだ。
おわり