生活

「失われた宇宙の旅2001」等文庫本

YouTubeを覗いていたら「2001年宇宙の旅の予告編」に出会ってしまった。懐かしさと共にそれを視聴して、そして関連の動画もいろいろと徘徊することとなった。まあそれがYouTubeの中毒性で時間があっと言う間に経ってしまうので、使うときは時間ルールを決めて厳守しなければと改めて思わされる。関心のおもむくままに動画巡りをしていると「時間がいくらあっても足りない」状態に陥ってしまう、自己コントロールが肝心肝心。

さて、そういった2001年関連動画を見ていく中で、キューブリックとアーサー・C・クラークの共同作業を通して「没になった企画群」について、当のクラークが書いている1冊の本があることを知った。2001年ファン・SFファンにはよく知られていることなのだろうが、僕にとっては初めて知ったことで「その本が欲しい」と思ったのだ。オリジナルは1972年に出版されているのだが邦訳は2000年とかなり遅れての発売となっている。現在は絶版状態で中古本でのみ買える。なのでその本と公式版としての「2001年宇宙の旅」その他いろいろ購入した。

失われた宇宙の旅2001

手元に届いた「失われた宇宙の旅2001(ハヤカワ文庫SF1308)」は2000年4月30日発行の初版本だった。本の状態もよく印刷されている定価は780円+税となっている。まあ売れなかったんだろうなぁという印象を持った。

失われた宇宙の旅2001

映画が1968年4月に公開、小説版は同年6月に出版、そしてこの本が発売されたのは1972年という時系列だ。英語圏では映画公開から4年後にその原型を知ることができる状態になっていたということだ。クラークとキューブリックの共同作業で「そぎ落とされていったもの」「あれはそもそも・・・」というのを当のクラークがこの本で書いている。映画本体が説明的でないからストーリー的な意味付けは小説版を読めばわかる。そしてこの本はもう一つ前の最初期の状況を教えてくれる。予算の関係で出来なかったもの、技術的に表現が不可能だから止めたものなどもあるのだろう。手にしたばかりで未読なのだが読むのが楽しみ。

-決定版-2001年宇宙の旅

合わせて買ったのが小説版でハヤカワ文庫SF1000、定価800円+税。小説は以前に読んでいるのだった。

2001年宇宙の旅-決定版

現在売られているのは「-決定版-」と銘打たれているのだが以前とどこが違うのかは分からない。本の最初に「新版序文 バック・トゥ・2001」としてクラークが書いているのでそれが決定版ということかもしれない。

僕の2001年体験は「劇場上映 → 小説版 → 劇場上映 → DVD」で劇場は当然リバイバル上映だ。多くの人と同じく最初映画館で観た時は意味が分からなくて小説版を読んだ。そして映画館で再確認という流れ。DVDも買ってPCでいつでも観ることができるし今ではデジタルリマスター版も出ているのだが、DVDで観た時「画面小さっ」と思ってそれから2001年は縁遠いものとなってしまった。

その他いろいろ

「2001年」関連としてはリアルタイムで劇場で「2010年」を1回観た。小説では「2010年」「2061年」を1読ずつで「3001年終局への旅」は読んでいない。そういう温度差なのだけれどこれを機に3001年を読むのかもしれない・・・。まあ今のところ先ず「-決定版-2001年宇宙の旅」を読んでから「映画2001年」「映画2010年」そして「失われた宇宙の旅2001」の順番で行こうかなと思っている。

キューブリック映画作品について、僕個人としては「2001年」と前後する「ドクターストレンジラブ(博士の異常な愛情)」と「時計じかけのオレンジ」が「2001年」ほど取り上げられないのは少し不満なところだ。「ドクターストレンジラブ(博士の異常な愛情)」はブラックユーモアの傑作だろうし「時計じかけ」も傑作だと思う。「2001年」は映像の美しさ以外に説明不足のところが長く語り継がれている一因なのかもと思ってしまう。

2001年宇宙の旅と呼ばれているけれど原題は「2001:A Space Odyssey」。宇宙空間を舞台にしたホメロスのオデュッセイアなのだ。キューブリックが何を想定していたのかを探していけばどんどん深堀りになってしまいそうだ。

 

おわり

 

 

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