革小物等

コードバン財布を軽くケアする

革素材の中でもコードバンは独特の存在感がある。また一方では、コードバンは「気を使って取り扱わなければならない」といったデリケートなイメージもある。実際は普通にケアをしていればそんなことはないのだろうが・・・。そんなコードバンを使った製品で僕が持っているのは「小銭入れ」と「二つ折り」の2種類の財布。「コードバン=小物類にこそ向いている革」と思っているので、次にまたコードバン品を買うとしたら、こういった革小物類の中からということになるのだろう。

コードバンに感じる魅力は何といっても、その独特の「表面のなめらかさと光沢」。いつもツルツルという印象だけれど使われた物には何とも言えない照りが出てくる、感じがする。

コードバンとは
馬の臀部にしか存在しない緻密な繊維層を指す。その繊維層は皮断面のほぼ真ん中にあり、裏側から削りだすことによって得られる特殊な革。

 

革の裏側から加工するので「スエード」と同じようなものだと思う。毛羽立たせたのが「スエード」で、寝かせつけたのが「コードバン」と。この解釈で合っているのかどうかは分からない。

コードバンの財布を軽くケアメンテ

「小銭入れ」と「二つ折り」のうち、まず普段使っている小銭入れの方から。ケアのやり方は超シンプルで、水拭き(絞った布で)をしてオイルを薄く塗るというだけ。

水拭き前

コードバン小銭入れ-1

コンパートメント内は小銭のアカ汚れが目立つ
内側の素材は「ホースハイド」

コードバン小銭入れ-2

塗るオイルは「馬革には馬油」で間違いないだろう~ということでスキンケア用品のソンバーユ(馬油100%)を使用。

コードバン-ソンバーユ

ソンバーユを塗った後のようす。さすが馬油の相性でサッと浸透したのだが、見た目に変化はなし。毎日使っているものだから、手の平や指からの脂が補給されて、それが保革作用として働いているのでないだろうか。しかし独特のツヤだなぁ。

コードバン小銭入れ-3

もう1つのは「二つ折り」。こちらは買ってから未使用のままだ。久しぶりの箱を開封して取り出す。

 ジ・ウォームスクラフツ・マニュファクチャー 
The Warmthcrafts Manufacture

コードバン二つ折り財布箱-1

色は同じネイビーだが「小銭入れ」のようなツヤは出ていない。

コードバン二つ折り財布-1

左内側(素材はホースハイド)

コードバン二つ折り財布-2

右内側はコインケース入れだけれど、実際のところ入れられるのはメモ紙か何かそういったちょっとしたものだろう。

コードバン二つ折り財布-3

ソンバーユを塗ったところ、こちらはすぐには浸透しなかった。しばらく革の表面がオイルをはじいているようす。使っていないからオイルが馴染むのも時間がかかるのか? 

コードバン二つ折り財布-4

財布箱に入っていたタグ
「ジャパンレザープライドタグ」という

コードバン二つ折り財布箱-2

このタグは「日本タンナーズ協会」によって製品の品質が認定されていることを示している。申請と審査を経て使用許可が与えられるのは「日本国内のタンナー」で「『原皮およびウェットブルー』から自社工場で再鞣しと染色・加脂を行っている」業者限定。そして、タグをつけられる製品の主な条件は「革製品が国内で100%生産されていること」「革製品について、表面積の60%以上は(上記の)『原皮およびウェットブルー』から~の条件を満たした革であること」となっている。

新喜皮革のコードバン

 ジ・ウォームスクラフツ・マニュファクチャー(The Warmthcrafts Manufacture) は「新喜皮革」が立ちあげている自社ブランドなので、使っているコードバン・ホースハイドは自家製となる。新喜皮革によるとコードバンを仕上げるまで約10ヵ月ほどかけるとのこと。今回こうして改めて見てみると、確かにコードバンには得も言われぬ魅力があるなと感じるのだった。

おわり

 

 

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