旅:伊勢周辺

伊勢二見の夫婦岩

令和の連休中に伊勢二見(ふたみ)の夫婦岩へ行ってきた。写真等でも有名な岸近くの海から突き出た大小の二つの岩で、だいたい誰もが一度は見たことがあるのではないだろうか。その風景から「仲睦まじい夫婦」を表していると思われがちだけれど、歴史的にそういう意味はまったくないのだった。二つの岩(男岩と女岩)に大注連縄(おおしめなわ)が結ばれ、岩の上に鳥居が建てられている。ざっくりいえば、この大注連縄(おおしめなわ)が結界を示していて、この注連縄から海側が「あちらの世界」で、一方、人々が暮らす陸地側が「こちらの世界=俗世」と分けられている。あの世とこの世の境目の場所となっている。

大注連縄(おおしめなわ)がボーダーラインを意味している。

伊勢夫婦岩0

 

二見興玉(ふたみおきたま)神社

この夫婦岩というのは、二見興玉(ふたみおきたま)神社の境内から見るようになっている。祭神は猿田彦(さるたひこ)大神と宇迦御魂(うかのみたま)大神で、夫婦岩から約700メートル沖に興玉神石(おきたましんせき)という石が沈んでいるとされている。この興玉というのは海の神霊を意味する言葉なのだそうで、それは猿田彦が立った石との伝説があるから「興玉神石」という名前がつけられている。猿田彦(さるたひこ)とは、神話で「ニニギノミコトが地上に降りてくる時(天孫降臨)」の道案内役として登場する土着の神様だ。そこから転じてみちひらきの神として各地の神社に祀られてもいる。

そういった神話の場所、夫婦岩がある二見興玉神社へのアクセスは電車だとJR二見浦(ふたみのうら)駅が一番近いのだけれど(徒歩20分弱)、僕は車で行くこととした。周辺にいくつか駐車場があるとのことで、とりあえず一番近い無料駐車場を目指したら幸いにも1台分だけ空いていた。大大ラッキー!

二見浦公園駐車場入り口

伊勢夫婦岩1

旅館岩戸館の前(台数は約30台ほど)

伊勢夫婦岩2

堤防を上がると左手側は浜辺だった。直進すると、徒歩数分ほどで二見興玉(ふたみおきたま)神社に到着する。

伊勢夫婦岩3

海を見ながらぶらぶらと歩くと、突堤がある。先端まで行くと視界は海のみの景色となる。

伊勢夫婦岩4

突堤をやり過ごすと目の前は神社の入り口だ。

伊勢夫婦岩5

ゆっくりと進んでいこう

伊勢夫婦岩6

鳥居とカエルの置物

伊勢夫婦岩7

海を見ながら、参道を進んでいく

伊勢夫婦岩8

夫婦岩が見えてきた

伊勢夫婦岩9

そして社殿が建っていた。お札やお守りが売られている場所や御朱印をもらうところ、手水舎も集まっている。

伊勢夫婦岩10

カエルの置物があちこちにある手水舎

伊勢夫婦岩10-2

ここでは、カエルは神の使いとされている。そしてお参りをして、社殿横の通路を抜けると夫婦岩とご対面となる。

日の出を拝む遥拝所

伊勢夫婦岩11

遥拝所を過ぎると夫婦岩

伊勢夫婦岩12

夫婦岩の近くからの眺め

伊勢夫婦岩0

この大注連縄(おおしめなわ)は年に3回、5月・9月・12月と張り替えが神事として行われているとのこと。大注連縄の長さは全長35メートルでで男岩(おいわ)と女岩(めいわ)の間は9メートルになっている。

夫婦岩を見やりながら歩道は続いていて、その先はショッピングセンターまで繋がっている。そちら側(SC側)からのルートでお参りに来る人達も結構いる感じだった。

夫婦岩を越えて海の景色

伊勢夫婦岩13

二見(ふたみ)かえる

「無事かえる」の願掛けにお守りを購入した。

伊勢夫婦岩14

祭神の猿田彦大神は、ニニギ天孫降臨とアマテラス鎮座の時に道案内をしたことから「交通安全の守護神」ともされている。カエルは猿田彦の使い役で「無事かえる」と語呂合わせになっている。

昔々のお伊勢参りは、先ずこの「二見浦の海岸」で体を清めてから、外宮そして内宮とお参りするのが正式な順番だったのらしい。夫婦岩の大注連縄から向こう側が冥界というのは道教っぽい考え、いや実際に道教の影響はあちこちに入ってきていたのだろうと思う。飛鳥時代、藤原京の地理から見て伊勢の海は「東の海の彼方から太陽が昇る」エリア。東の彼方にある不老不死の場所=「常世の国」概念だ。持統天皇がこの地にアマテラスの鎮座地として神宮を造ったのも「常世の国」意識が働いていたのかもしれない。

その他

直近の駅として、JR二見浦(ふたみのうら)駅。無人駅でがらんとしている。観光でくる人はほとんどが車でやってくるのだろうと思った。時刻表を見ると、名古屋行の「快速みえ」と伊勢行きの「普通」がそれぞれ1時間に1本のダイヤだった。

二見浦駅

伊勢夫婦岩15

 

ということで、夫婦岩・二見興玉神社への参拝は終了。

 

おわり

 

 

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