畜肉系缶詰。缶詰でいえばコンビーフとかランチョンミートとか、子供の頃から知っているものはいろいろあるけれども、畜肉系は缶詰コーナーに置かれているスペースも水産系ほど広くなく、缶詰としてはあまり人気がないのかもしれない。料理具材として使うのならば精肉店やスーパーの精肉コーナーで新鮮なものが手に入るので、畜肉加工の缶詰はどうしても備蓄用食品としてのイメージが強いのだった。万が一に備えての備蓄食としての畜肉系缶詰。そういった位置づけで、自分にあった肉缶詰選びのためにいろいろ試食してみるのも価値があることだろう。
ということで今回、畜肉缶詰をいくつか食べてみた。
牛肉の缶詰 とりあえず2種
肉系の代表格といえばなんといっても牛肉。スーパーマーケットの棚から、とりあえず目についた2種類を買った。まずは有名メーカーのものから。
明治屋の牛肉大和煮
その外観からも「以前からあったなぁ」と、どこか懐かしさを感じさせる明治屋の牛肉缶。
サイドから
開缶
じっくり噛みしめたい
明治屋といえば今や「おいしい缶詰シリーズ」が高級感のある缶詰として有名だけれど、こちらはロングセラーの伝統的な肉系缶詰だ。しかし明治屋の商品情報を見れば【MYブランド>肉類製品>その他】の分類がなされていて、心なしか隅っこへ追いやられ感もにじんでいるのだった。この【肉類製品>その他】には、当の「牛肉大和煮」の他に「ウィンナーソーセージ」と「ランチョンミート」の計3種類が配置されている。機会があれば残りの2つも食べたいと思う。
さてこの「牛肉大和煮」缶。開缶にあたってプルのリングが非常に硬かった。切り目が浅いのか、缶が頑丈に造られているのかわからないが、僕が子供の頃によくあったようなグッと力を入れなければいけないような缶の開けづらさだった。高齢者には一苦労だろう。
肉のほうは一口サイズで5~6切れ。しっかりとした噛み応えで味わえる。ビールなどのおつまみに合うのではないかな。大和煮の味付けも上品でこの甘がらさが肉にあっている。
宝幸 牛肉大和煮
缶に「青森の正直」の文字が目立つ。この缶は宝幸HPの【家庭用商品>缶詰・レトルト食品>青森の正直】に分類されている。
青森県産の牛肉を、同じく青森県産のしょうゆを使用して大和煮に仕上げた、「青森県」にこだわった商品です。お酒のおつまみにおすすめです。
宝幸
青森の正直
開缶
こちらは汁がたっぷり
よく煮てあるのか、明治屋の缶に比べて肉は柔らかめ。「肉は肉」そのものの風味。文字どおり「正直な味」。HPの紹介を見ると希望小売価格が税抜きで550円となっている。高級缶なのだね。固形量60gで550円。100g換算だとおよそ916円。
「お酒のおつまみにおすすめ」とうたっているから、少し贅沢なひとときをという場面にピッタリなのかもしれない。