先週、ディアスキンのジャケットのチェックを行ったので、続いてもう一つのホースハイド革ジャケットのケアをすることにした。前回:「 ディアスキンレザージャケット シーズン前 」
今までで最もレザーを持っていたのは5着の時。しかし年を取るごとに着る頻度も少なくなってきた。「壁の花」的に部屋に置いておくのもなあ・・・・。コレクションの趣味もないから、少しずつ手放し(売却)ていって現在2着で落ちついている。永久利用版として黒と茶を1つずつ、まあこれでいいかな・・・と思っている。
そして茶色のホースハイドレザージャケット、シーズン前のチェックをすることにした。
1:ステアハイドよりも軽くて柔らかい
2:体馴染みが比較的早い
3:メンテは基本、ブラッシングと乾ぶき
4:雨には注意(一般的に革物共通)
感想その1:ステアハイドよりも軽くて柔らかい
これはもう当たり前中の当たり前といったところ。ただ年齢を重ねるごとに「軽くて柔らかい」ということにアリガタミを感じる。使い込まれたステアハイドは単純にカッコイイとは思うのだけれど、重いのは着るのが億劫に感じるようになってしまった。
感想その2:体馴染みが比較的早い
「軽くて柔らかい」に関連して、その分、体への馴染み具合も早くなる。レザージャケット・革ジャンを早く馴染ませる方法として「着たまま寝る」というのが昔からあるけれど、ホースハイドはそこまでする必要はないだろう。それになにより「着て寝る」は寝汗でいやな匂いがつく恐れがある。実際のところ、馴染み具合は素材(革)の厚さが影響すると思うのだ。僕の持っているこれは公表1.4mm前後となっていた。
感想その3:メンテは基本、ブラッシングと乾ぶき
基本的にはこれで十分だろうと思う。そして、乾燥してきているなと思ったらオイル入れをすればいい。僕はオイルを使う時期はシーズン初めにしている。シーズン終わりにオイルを塗るのはカビ発生(湿気と栄養素)のリスクが上がる。
感想その4:雨には注意(一般的に革物共通)
変なシミが出来てしまったら後が大変なので「水を避ける」はレザー関連に共通の注意点。天候があやしい時にわざわざ着る必要はないだろうと思う。防水スプレーを使わない僕としては降水確率が30%あれば使用を控えるようにしている。
自分のホースハイドジャケットのチェック
保管方法はディアスキンジャケットと同じく、部屋でハンガーラックに吊るしている。カバーはなし。
「アニリン染め(アニリン仕上げ)」なので表情に透明感があって、革の雰囲気もそのまま出る。それぞれに個体差があるから、この1着はこれ独自の「味」となる。
素の状態のキズもそのまま。馬は活動的に動き回る動物だから、馬体にすり傷など多くついている・・・と聞いたことがある。そういったところを含めての馬革の魅力。
肘のあたりも深い皺ではなくて柔らかな波
ここで汚いシミを発見! 腕上部、肩の下付近に「とろっ」としたような模様がついている。心当たりが全くないのだが何かの液体が染みついた結果だろう。
近くから。とりあえず少し湿らせてから水拭きをしたがシミは取れなかった。なので、スプレー式ソープを使うことに。
手持ちのレザーソープ
説明書き「容器をよく振り、布にフォームを適量取り、まんべんなく塗布して汚れを落として下さい」のとおり進めていこう。
汚れが完全に落ちないからと塗りすぎると、今度は色落ち(ハゲ)しないか心配だ。しかしあの汚いシミは落とさねば。
2回泡を塗りつけて、コーヒーが滴り落ちたような模様はぼんやりとしてくれた。自然乾燥したらシミは消えているのか、この時点では不明だ。乾ぶきをしてとりあえず終了。
その他の部分もチェックしてみたが、シミがついていたのは1箇所だけだった。最終的にシミがぼんやり程度で残ったとしても、表面が色ムラのあるブラウンなのでそれほど目立たずに済むような感じがする。それがせめてもの救いか。
シミ以外で気になったところは、革がやや乾燥してきているのではないかということ。去年までは手触りが柔らかかったところ、現在はパリッという触感になってきている。今までは固くなったところに最小限のオイル入れという対応だったけれど、一度全体的に塗ってみる必要があるのかもしれない。
おわり