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ディアスキンジャケットのケア

ディアスキンジャケットのチェックをすることにした。普段は部屋のポールハンガーに掛けっぱなしで、今シーズンも着る機会は今のところないままとなっている。

さて、ディアスキン(鹿革)の特徴は何といってもその肌触りの柔らかさ。レザージャケット・革ジャンの定番の素材といえば牛革(カウハイドなど)だけれど今の自分にとってあれはカチカチすぎる革。「着込んで自分だけの風合いに育てていこう」という価値観に従って、若い頃は1着を我慢して着た記憶がある。その革ジャンはいつだったか古着屋に手放して今はもう持っていない。そもそも年間を通してレザージャケットを着る機会は、気温などの関係でそれほど多くはないのだった。そして今の手持ちはホースハイド(馬革)とディアスキン(鹿革)のジャケットだけで「もうこれだけでいいかな」という風に感じている。

2020ディアスキンジャケット7

ディアスキンレザージャケットのケア

ケアといってもディアスキン(鹿革)は手間いらずで、カビのチェックとブラッシングだけ。ディアスキンは表面が柔らかいのでブラシも同様の柔らかいものを使わなければと思う。豚毛など固い毛のは革に傷をつける恐れがある。

馬毛ブラシ

馬毛ブラシ1

レザージャケット共通使用

馬毛ブラシ2

全体を軽くブラシをかけた後、一通りチェックをして問題がないのを確認する。しかしディアスキンは馬革と比べても異質の柔らかさで、軽い。

2020ディアスキンジャケット1

鹿革の特徴として一般的に知られているのは「軽い」「水に強い」「通気性があり劣化しにくい」といったところだ。突然の雨にあたってもほとんど心配することがないというのは他の革と比べて大きな違いだろう。それでは各部分のチェック。

襟部分もなめらかだけど型崩れはなし

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肘部分も独特の繊維感

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袖部分のシボ感

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前すそ部分もしっとりとしていて水に強そう

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こうなるとディアスキンは良いところばかりじゃないか、と思ってしまうけれどマイナス面もある。傷をつけてしまうとその部分から剥離しやすくなるというところだ。剥離となると「使い込んだ良さ」よりも「劣化」の印象の方が強くなる感じがする。それが鹿革の味とするか、そこのところは個人個人の感じ方次第だろう。

背中全体

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このマットな感じが無骨さを薄めている

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背中すそ部分

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一説には鹿革は「レザーのカシミア」といわれるほどで、手で撫でればその滑らかさ、柔らかさに素材の特徴が実感できる。牛や馬のワイルドさとは違って、さらっとはおれる使い易さの守備範囲の広さがあるように思う。一方で、使い込むほどに出てくる「目に見える風合い」というのは牛革や馬革ほどでもないだろう。鹿革の場合は着込むほどにしっとりとその人の体格に合わせてくるといったフィット感が増してくる感じがする。一言でいえば、上品な素材。

革の値段は右肩上がりで「今が一番安い時」という状態が続いている。一定水準以上の革質だと徐々に価格は上がっていくものだ。この一着は手放さずに大切に使っていこうと思うのだった。

おわり

 

 

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