10月も中旬になると最高気温が25度を超えることはなくなって、ようやく秋本番という気候になってきた。ついこの間まで25度超の日があったのだが、気象上25度~30度は夏日なので、これはやはり温暖化の影響なのだろう。これからはこれが通常になっていくのだろうか・・・
そんな中、秋本番ということでレザージャケットのチェックをすることにした。今回見たのはディアスキン(鹿革)のジャケットで今まで使ってきて感じたことを挙げておこうと思う。
1:柔らかい
2:軽い
3:メンテは基本、ブラッシングだけ
4:小雨ぐらいなら気にしない
5:ほど良いくったり感
感想その1:柔らかい
ディアスキン(鹿革)の代表的特徴として一般的にいわれている「柔らかさ」。これは新品の状態の手触りからも実感することで、レザージャケット・革ジャンで広く使われているステアハイド等の牛革系とは対極に位置している印象なのだった。
感想その2:軽い
軽いからすごく柔軟性があって動きやすい。鹿革は通気性が良い、といわれるのでそういった特徴の一つとして軽いのかもしれない。気軽にさらっと羽織りやすい。良くいえば、実用性が非常に高いといえる。
感想その3:メンテは基本、ブラッシングだけ
「通気性がある」ということなので、他の革のようにオイルを入れる必要はないだろうと判断している。オイルを塗り込めば通気性に逆効果になると思う。そもそもディアスキンは油分を多く含んでいるということなので、メンテは軽めのブラッシングでホコリを払うぐらいにしている。もし乾燥したなと思ったらその部分に必要最小限のオイルを入れようと思っている。
感想その4:小雨ぐらいなら気にしない
これも独自の特徴。鹿革が雨に強いというのも一般的にいわれていることだ。わざわざ雨の日にディアスキンを着て出かけるということはないけれども、小雨にあたったことは何度かある。帰宅後にタオルでさっと拭くぐらいで、雨ジミができることはなかった。ただし大雨にあたったことはないから、そういった場合はどうなるのか不明。「雨の日も安心」と聞いたことはあるけれど、程度は関係ないのかどうなのだろう。
感想その5:ほど良いくったり感
もともとソフトな素材なので、着込むほど見た目に「はっきりとした味」が出てくるということはない。そこのところも牛革系や馬革の経年変化とは異なっているところだろう。だからレザーの持つラギッドな感じはあまりしないのだった。とはいえ、着ていくうちに自分の体にあわせて革も変化をして上品な感じのくったり感が出てきている。
自分のディアスキンジャケットのチェック
レザージャケットの保管は、部屋内のハンガーラックに吊るしている。去年は不織布のカバーをつけていたのだけれど、今年はハンガーラックの上に透明のビニール袋をだらんとかぶせているのみで、要はカビが発生しなければオーケーだ。
革の表面を近くで見ると、一面に細かいシワが入っている。一般的にいう「シボ革」ほど目立たないけれどこれも鹿革の特徴。
正面側の裾(すそ)あたりの表情
背面
背中の裾(すそ)はヤレ感が出てきている
近づいてのディアスキンの表情
表面の裏地あたりの部分。ここは明瞭にシワがついている。
一通りチェックを終えて、カビらしきものもなく異常なし。鹿革の弱点として「表面の剥離リスク」があるけれど、それも今のところ発生していなかった。他の革素材のようにオイル入れをするのでもないから、見た目はマット(艶消し)な雰囲気で何ともいえない風合い。後は馬毛ブラシで全体をゆっくりブラッシングして終了となった。レザージャケットはシーズンが短いのでこの秋冬で何回着られるだろうか・・・
おわり