旅:伊勢周辺

内宮別宮の荒祭宮と風日祈宮へ行く

 訪問:2019年 

荒祭宮と風日祈宮

内宮に10ある別宮のうち、内宮域内で祀られているのは2つ。「内宮域」というのは宇治橋を渡って(五十鈴川を越えて)正宮のあるエリアのことで、これら2つの別宮の名前は「荒祭宮(あらまつりのみや)」と「風日祈宮(かざひのみのみや)」という。

内宮域にあるから、他の別宮と比べてもこれら2つの宮を参拝している人の数も多かった。この別宮に相応するものが外宮の別宮にもあって、荒祭宮にあたるものが多賀宮(たかのみや)、風日祈宮は風宮(かぜのみや)と同じ位置づけがされている。正宮と併せて2つの別宮へ行ってみた。

風日祈宮(かざひのみのみや)

風日祈宮は、内宮正宮への参道から横に折れたところにあるため、気をつけておかないと通り過ごしてしまう。神楽殿のところの T 字路を曲がるということに気を留めて、先ずは正宮へ向かう途中の五十鈴川の御手洗場へ寄った。

五十鈴川の御手洗場

伊勢神宮五十鈴川

五十鈴川で手を洗った後、正宮に向かってしばらく歩くと左手に神楽殿が見えてくる。神楽殿ではお札やお守りを扱っているので、いつも多くの人が足を止めている。御朱印をもらうのもここ。そしてちょうどこの神楽殿から道を挟んだ向かいが、風日祈宮への参道となっている。立て看板も出ているのでそれが目印となる。

伊勢神宮内宮別宮

風日祈宮への道に入って、神楽殿を振り返る

伊勢神宮内宮別宮

そして風日祈宮方向には鳥居があって、その先には橋がある。橋の名は「風日祈宮橋」。別名では五十鈴川御橋ともいわれているとのこと。

風日祈宮橋

伊勢神宮内宮別宮

風日祈宮はこの橋を渡るとすぐなので、神楽殿のところから数分で到着する。お宮の横からぐるっと回るかたちとなる。

手前のエリアは古殿地

伊勢神宮内宮別宮

古殿地がすぐ近くにあるのが特徴

伊勢神宮内宮別宮

風日祈宮正面

伊勢神宮内宮別宮風日祈宮

人は途切れることなくという感じだった。風日祈宮の祭神は「いざなぎのみこと」の御子神で、つまり子ども。そして風雨を司っている神だ。稲など農作物の収穫に大きな影響があるから、昔から風雨の神様というのは重視されていたのだなぁと思う。古代から世界各地で農事暦が作られて、それに関連する儀式も行われてきたし、昔になればなるほど天候と農耕の関係は切実な問題だったのだろう。もちろん現代でも気象環境が食糧の生産に大きく影響を及ぼしている。

荒祭宮(あらまつりのみや)

荒祭宮へは、神楽殿を通り越して正宮に近づいたところを左に分かれている道を行く。正宮の屋根が見えたりしていてここの分岐点は分かりやすい。

荒祭宮へ

伊勢神宮内宮別宮荒祭宮

右手の杉のところはいわゆるパワースポットなのか? 記念撮影している人多し。僕も写真を撮っているわけだが・・・。木に触っている人も結構いて、木の肌がツルツルになっているところもあった。

伊勢神宮内宮別宮荒祭宮参道そして左手側には倉が建っている。御稲御倉(みしねのみくら)という名前で、これ自体が内宮所管社の一つ。神宮神田で収穫した稲を納めていた倉で、現代でいえば穀物倉庫の役割をしていたのだろう。屋根の造りは内宮正宮と同じ「唯一神明造」とのこと。

御稲御倉

伊勢神宮内宮別宮参道

すぐ先には外幣殿(げへいでん)もあって、この一本道を歩いていくと荒祭宮に到着となった。外幣殿とは祭祀のときに使う捧げものを納めておく、現代でいえば「倉庫」だ。

荒祭宮は、正宮の通常お参りするところの反対側に位置している。木々に囲まれていていい雰囲気だった。

内宮別宮荒祭宮

荒祭宮(あらまつりのみや)

内宮別宮荒祭宮

階段の下で、順番待ちをする

内宮別宮荒祭宮

左手の敷地は古殿地となっている

内宮別宮荒祭宮古殿地

荒祭宮の祭神は天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)が祀られていて、活動的な荒ぶる魂を意味している。正宮の「おだやかな和御魂(にぎみたま)」とは違った激しい感情的な側面を祀っている。「暖かで穏やかな日」もあれば「雨風台風の大荒れの日」もある、天候のそういった「移り変わりの激しさ」から来ているのだろうか。荒祭宮は内宮別宮の第一位の地位にあって「お願い事をする時は荒祭宮で」とされている。知られているように、内宮正宮は「お願い事」をする場所ではないのだった。

内宮域2つの別宮参拝を終えて

内宮へお参りをしたことがある人は知っているとおり、内宮域はかなり広い。足に馴染んだ歩きやすい靴で行くことがお薦めだ。五十鈴川の宇治橋を渡ってから正宮だけのお参りであっても、参道の砂利道をかなり歩くことになる。しかし、内宮へ行くことがあれば、せっかくの機会なのでこの2つの別宮もお参りした方が良いと思う。ちなみに、御朱印帳は神楽殿か参集殿で買うことができるし、御朱印は神楽殿の御札授与所で申し込める。

おわり

 

 

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