日本感染症学会(尾身会長)から「流行はピークに達したとみられる」との見解が出された。自粛の全国解除があってから7月に入って新規感染者数が増え始めて、7月下旬からは1日当たりの新規感染者数は1,000人を超えるのが普通になってきている。そういった傾向も8月の盆前が一つの山であったようで、その状況から判断しての「流行ピーク」発言なのだろう。もちろんこれからどう数値が動くのか(再拡大するのか)は私達の振る舞いが決めることになる。
PCR検査で陽性反応が出ればそれは自動的に「新規感染者」としてカウントされる。感染者の中には無症状のままという人も多くいるだろうし、また健康だけれどPCR検査を受けたとしたら陽性が出るという人もたくさんいそうだ。なので感染者数以外のカテゴリーでここ最近の数字を見てみようと思った。数字はNHKの「特設サイト 新型コロナウイルス」を参照した。
入院中・治療中と重症者数
8月23日時点の「入院中・治療中の人」の数は 11,718人。8月2日に1万人を超えて8月10日に13,724人を記録した。これが現時点での最多の数値となっている。また「重症者」数は 8月5日に104人(前日比+16人)と100人台に乗ってから右肩上がりで増え続けている。23日時点では254人でこの人数がどのあたりでピークとなるのかに注意が必要だろう。
【 過去1週間の重症者数 】
日付 | 重症者数 | 前日比 |
8月17日 | 243 | △ 11 |
8月18日 | 243 | 0 |
8月19日 | 239 | ▲ 4 |
8月20日 | 237 | ▲ 2 |
8月21日 | 243 | △ 6 |
8月22日 | 243 | 0 |
8月23日 | 254 | △ 11 |
この「重症者」というのは、厚生労働省から「集中治療室(ICU)等での管理、人工呼吸器管理、人工心肺装置『ECMO(エクモ)』による管理が必要な患者」と定義されている。
死者数
8月23日時点の「死者数」は累計で1,190人。全てが「重症者から死亡者へ」の流れとは限らないだろう。軽症段階から急速悪化で死に至るケースもあるとは思うけれど、それがどれくらいの比率なのかは不明。
【 過去1週間の累計死者数 】
日付 | 死者数 | 前日比 |
8月17日 | 1,119 | △ 15 |
8月18日 | 1,135 | △ 16 |
8月19日 | 1,149 | △ 14 |
8月20日 | 1,160 | △ 11 |
8月21日 | 1,175 | △ 15 |
8月22日 | 1,181 | △ 6 |
8月23日 | 1,190 | △ 9 |
高齢者や持病持ちの方々が亡くなるリスクは高いとのことだけれど、冷静に思えばそれはどの病気にかかっても同じかなという印象を持つのだった。
感染者数
8月23日時点での累計感染者数は 6万2791人で、ここしばらく毎日1,000人以上が新規感染者としてカウントされている。ただ8月23日は745人と久しぶりに1,000人を下回った。この数字はPCR検査数に大きく影響を受けるから1日単位で増えた減ったというのはあまり意味はないのだろう。最後にこれまでのところの1日あたりの新規感染者数の多かった日をリストしておきたい。
【 新規感染者数TOP5 】
順位 | 日付 | 新規感染者数 |
1位 | 8月7日 | 1,605 |
2位 | 7月31日 | 1,579 |
3位 | 8月8日 | 1,568 |
4位 | 8月1日 | 1,536 |
5位 | 8月6日 | 1,486 |
ちなみにこれを書いている時点での本日(24日)の新規感染者数は 490人と発表されている。今日は月曜日だし、やはり週末PCR検査数が少ないと陽性判定の数も連動して少なくなる。
おわり