新型コロナウイルス

「移動の自粛」全国解除から1ヵ月

新型コロナウイルスで行われてきた「移動の自粛」が全国解除されてちょうど1ヵ月になる。「自粛要請」でも感染拡大の抑制効果は強く働いて、新規感染者数はぐっと減っていた。そうした自粛を取っ払ったのが6月19日で、今日がその1ヵ月後にあたる。

20200618新型コロナウイルスの国内現状
「都道府県をまたぐ移動の自粛」全国解除

先月(2020年5月)25日、新型コロナウイルスCOVID-19の「緊急事態宣言」が全国解除になった。それからおよそ4週間後となる6月18日、「都道府県をまたぐ移動の自粛」の全国解除を翌19日から緩和 ...

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 6月19日と7月18日の新規感染者数の比較

 ・6月19日の新規感染者数:58人

 ・7月18日の新規感染者数:662人(約11倍増)

「いわゆる三密を避けること」「手洗い・うがいをすること」「マスクを着用すること」等の感染防止に努めることが叫ばれながらも「自粛解除」となれば、新規感染者の数は1ヵ月で11倍に膨れ上がった。感染拡散の震源地は夜の店と言われているのだけれど「感染など知らない、自分の好きにやる」という人は一定数いるから、こうなることを予想していた人は多くいたと思う。ちなみに7月18日の東京都の新規感染者数は290人で全体の4割越え、その他に大阪府86人、神奈川県と埼玉県が共に49人と多くは都市部での発生となっており、まだ全国中で蔓延するまでには至っていないのだった。

ただ個人的に重視したいのは「新規感染者数」よりも「重症化数・死者数」で、普段はそちらの数値を気にしている。

厚生労働省からは毎日「新型コロナウイルス感染症の現在の状況」について発表されている。

出典:報道発表資料 2020年7月18日

20200719新型コロナウイルス

最新の7月18日版を見ると、全体のうち「重症者は41人で前日比+2人、死亡者は985人で前日比+0人」。死亡者については、この1ヵ月は1日おきに1~2人の死者数の傾向となっている。そして死亡率を見ると1ヵ月前は約5%だったのが現在は4%まで低下してきている。

 PCR検査と抗体検査

死亡率の低下の理由が「PCR検査数の増加(分母を増やす)」なのか「ウイルスの弱毒化」なのかはわからない。しかし、今回の新型コロナウイルスの件でよく耳にするようになったのがPCR検査だ。PCR検査とは、検体の中にウイルスの遺伝子が存在しているかどうかをチェックするもので、検出されれば陽性と診断される。一方、抗体検査はウイルスに感染していたかどうかを調べる検査だ。厚生労働省が6月16日に発表した「抗体保有調査の結果について」によると、抗体保有率は「東京都 0.1%、大阪府 0.17%、宮城県 0.03%」だった。そして「大半の人が抗体を保有していないという結果でした」と表記されている。しかしこれは必ずしも「抗体未保有=感染経験がない」ということではないだろう。感染したけれど抗体が出来るまでにウイルスを排除した場合「PCR検査は陽性・抗体検査は抗体無し」というケースもあると思う。それは、日本人の自然免疫力が強いということなのだけれどそれもあくまでも仮説の範囲。抗体保有率の低さはシンプルに感染者数が少ないということかもしれない。

 季節性インフルエンザでは

ちなみに、毎年流行る季節性インフルエンザについては、厚生労働省が「新型インフルエンザに関するQ&A」というページで次のように答えている。

例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。
国内の2000年以降の死因別死亡者数では、年間でインフルエンザによる死亡数は214(2001年)~1818(2005年)人です。
また、直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡を推計する超過死亡概念というものがあり、この推計によりインフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。

COVID-19とワクチンがある季節性インフルエンザとの比較にあまり意味があるとも思わないけれど、こういった数字を見ることはこちらに「少しの冷静さ」を与えてくれる。新型コロナウイルスについての報道は毎日「今日の感染者数は〇〇人です!」といった感じで「煽っているのか?」という感想を持っているので、こちらを冷やしてくれるものは必要なのだ。

おわり

 

 

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